琉球大学医学部精神病医学分野

教授あいさつ

ご挨拶

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COVID-19の世界的流行は、人々の生活のみならず広く社会心理にも大きな影響を及ぼしました。感染予防の名目で推奨される人との物理的距離により疎隔感を感じることが多くなったり、急速な業務のオンライン化が多方面で思わぬストレスを招来したり、そして、各国に散見されるようになった人種差別の激化の背景にもCOVID-19の影響が見て取れます。COVID-19以降の社会は大きなシステムの変更を否応なく迫られ、その影響は医療の分野にも及ぶのではないかと考えられています。精神科医療も例外に漏れず、ゆくゆくはオンライン診療の促進やそれに伴う診療のグローバル化に進んでいくのかもしれません。
変化に対する適応という意味では、精神医学はこれまでも時代と社会の変化を鋭敏に受けとめながら発展を遂げてきた分野と言えるでしょう。

その診断学や治療学の進展に向けて、われわれは絶えず知識と技術のアップデートを求められますが、その開拓性こそが精神医学の魅力でもあります。
琉球大学大学院精神病態医学講座では、各種精神疾患における身近な現代的問題を積極的に捉えながら、その一つ一つの問いに対する答えを真摯に追及すべく、臨床~研究~教育の有機的連動を図っています。すなわち、素朴なクリニカル・クエスチョンに始まり、新たな評価や指標の模索を行い、今まで見えていなかった事象を可視化することで、次第に精緻な診断や合理的な治療方針を確立していき、それらを次世代に伝承しながら新たなアプローチとして共有していこう、というのが当講座のモットーです。
琉球大学病院精神科神経科では、児童思春期専門外来および睡眠専門外来を有し、基幹型認知症疾患医療センターとも密接に連携を図っており、各医療機関からの難治性気分障害の入院紹介例も多く、県内唯一の摂食障害治療機関として専門医療を行っており、経験できる症例は多様かつ豊富です。また、各スタッフが関心のある専門領域を持って日々の臨床や研究に取り組んでおり、自由、挑戦と連帯、そして、遊び心に溢れています。
ぜひとも気軽に当科および当講座の門を叩いてみて下さい(ドアはいつでも開けっ放しになっております)。

琉球大学大学院精神病態医学講座教授 近藤 毅

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